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上野千鶴子【東京大学入学式】祝辞がスゴすぎる!結婚や旦那、子供は?

東京大学入学式2019祝辞 上野千鶴子
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2019年4月12日(金)、平成31年度東京大学入学式来賓として出席した上野千鶴子(うえの ちづこ)さんの祝辞が素晴らしいと話題になっています。

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上野千鶴子さんは、『女性学』を研究し、東京大学でも教鞭をとり、現在は認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長をしています。

過激な表現で敬遠されたり、ケンカが上手いと言われている上野千鶴子さんの父親母親ってどんな人だったの?兄弟姉妹はいる?結婚は?旦那(夫)や子供は?など上野千鶴子さんに関することをまとめてみました。

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上野千鶴子のプロフィール

上野千鶴子 東京大学入学式祝辞2

氏 名: 上野千鶴子(うえの ちづこ)
生年月日: 1948年7月12日(70歳)
出身地: 富山県中新川郡上市町

研究分野: 社会科学、社会学、家族社会学、女性学、ジェンダー論
研究機関: 東京大学、立命館大学、京都精華大学、平安女学院大学

出身校: 京都大学文学部哲学科社会学専攻卒業
京都大学大学院文学研究科 社会学専攻博士課程退学

影響を受けた人物: カール・マルクス

学 歴:
富山大学教育学部附属中学校卒業
1967年(昭和42年)3月 石川県立金沢二水高等学校卒業
1972年(昭和47年)3月 京都大学文学部哲学科社会学専攻卒業
1977年(昭和52年)3月 京都大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程退学

上野千鶴子の生い立ちは?父親母親?兄弟姉妹?

上野千鶴子 幼少 日舞
画像:https://ameblo.jp/lovemedo36/entry-12025647059.html

1948年7月12日、上野千鶴子さんは、富山県中新川郡上市町に、内科医であった父親・上野良雄と専業主婦であった母親のもとに生まれました。

上野千鶴子さんには、お兄さん弟さんがいるようです。

上野千鶴子さんは、幼いころ、父の意向もあって日本舞踊を習っていました。今でも日舞や謡曲は好きで、着物で講演をすることもあるそうです。

上野千鶴子さんの母親は、いわゆる亭主関白な夫に仕える専業主婦で、恋愛結婚なのに夫婦仲が悪く、上野千鶴子さんは母親から「おまえたち子どもがいるから離婚できない」と聞かされて育ったそうです。

そんなこともあり、上野千鶴子さんにとって、母親は、“こうは決してなりたくないという反面教師”だったといいます。

しかし、父親も長男規範から逃れられないマザコンで、嫁しゅうとめが対立すると母親につく最低の夫だったそうです。

上野千鶴子さんは、「夫選びを間違った」母に対して、「夫を代えてもあなたの不幸はなくならない、なぜならそれは構造の問題だから」と思ったそうです。

上野千鶴子 小学生 父親の車

上野千鶴子さんは、父親には溺愛されていましたが、父親に「お嫁さんになるんだよ」と言われて育ちました。

上野千鶴子さんの父親は、兄と弟に対しては、医学を志すように徹底的にレールを敷いたけれども、女である上野千鶴子さんが、文学部なんて役に立ちそうにもない進路を選んでも許されたといいます。

上野千鶴子さん自身、親が、息子に対してと違い、娘に何の期待もしないという差別を経験しています。

1967年(昭和42年)3月 に『石川県立金沢二水高等学校卒業』を卒業すると、『京都大学文学部哲学科』社会学を専攻します。

そんな家が嫌ということもあり、高校を卒業すると、家を出て、あまり近づかなかったそうですが、上野千鶴子さんは、大学でも女性差別を経験したといいます。

上野千鶴子の大学時代の女性差別とは?

上野千鶴子 京都大学の頃

上野千鶴子さんは、京都大学時代、全共闘活動家でしたが、闘争のバリケードの中でも女性差別を経験したといいます。

“現場で自然と性別分業が出てくる。おむすびを握るのは女、逮捕者の救援で差し入れに行くのも女。戦争も闘争も、暴力化していくほどジェンダーの差は際立つ。”

“そのころ、バリケードの中はフリーセックスの時代。同志だと思っていた男も、ただのオスだったという絶望感。

彼らは、性的に活発な女子学生を利用しながら陰で「公衆便所」と呼んでいた。後になってそれが皇軍兵士が慰安婦を呼ぶ隠語だったと聞いたときはショックでした。”

上野千鶴子がアグネス・チャンを擁護?

上野千鶴子さんが関与した代表的な論争として『アグネス論争』があります。

アグネス・チャンが批判されていた際に上野千鶴子さんが議論に加わると、一気に議論が逆向きに変りました。

1987年、歌手でタレントのアグネス・チャンが、第1子を出産した直後、その乳児を連れてテレビ番組の収録スタジオにやってきたことがマスコミに取り上げられました。

林真理子、中野翠、淡谷のり子などから「大人の世界に子供を入れるな」、「周囲の迷惑を考えていない」、「プロとして甘えている」と痛烈に批判されました。

上野千鶴子さんが加わったことにより、議論が、「働く母親一般の問題」に変化し、様々な分野の論客が参戦する一大論争になりました。

アグネス・チャンは、参議院の「国民生活に関する調査会」に参考人として呼ばれた際、“育児休業法の実現”や“保育環境の整備”を訴えたのですが、これが「子連れ出勤」の是非を問う「アグネス論争」の新たな火種となりました。

『アグネス論争』が起きた当時、アグネス・チャンは、12本のレギュラー、準レギュラー番組を抱えており、テレビ局から「早く復帰してくれ。子供を連れてきてもいいから」などと説得を受け、不安に思いつつ職場に復帰したそうです。

子連れ出勤について林真理子らから批判が起こる一方で、アグネス・チャンは、マスコミから「働くお母さん」の代表格として持ち上げられたりもしました。

一部のテレビや雑誌は、アグネス・チャンの出身地である香港の芸能界の風習である子連れ出勤が批判的に取り上げられましたが、社会学者である上野千鶴子さんが『朝日新聞』紙上で、「働く母親の背中には必ず子供がいるもの」としてアグネス・チャンを擁護しました。

その後、アグネス論争は批判派・擁護派入り乱れて、あらゆるメディアで賛否両論が繰り広げられ、約2年間も続きました。

『アグネス論争』についての日本の報道は、アメリカの雑誌『タイム』に取り上げられ、アグネス・チャンは、その記事を読んだ『スタンフォード大学』のマイラ・ストロバー教授の招きにより渡米し、『女性と教育のかかわり』について学ぶことになりました。

これらを契機として、アグネス・チャンは、自身の問題を社会的問題と捉え、『女性と教育のかかわり』の博士課程に進み、日本とアメリカの高学歴者の男女間格差を比較・考察した卒業博士論文により、教育学博士号(Ph.D)を取得した。

その博士論文は後日『この道は丘へと続く』として出版されています。

アグネス・チャンは

「当時は職場における男女間の格差や、仕事と子育ての両立に対する自分の意見を理論的に語ることができず、感情論でしか自分の状況を説明できなかったが、ようやく客観的に当時を振り返ることが出来るようになった。

アグネス論争が仕事と育児の両立や女性を取りまく社会状況改善を考えるきっかけになっただけでも意義があった。」

と当時を回顧しています。

『アグネス論争』当時は、アグネス・チャンが主張した「企業内保育所」を整備する事業所は少なかったのですが、その後大手企業などを中心にオフィス周辺に保育所を整備するところが増え、その数は全国で5000を超えています。

ところで気になるのが、上野千鶴子さん自身の『結婚』。上野千鶴子さんは結婚しているのでしょうか?

上野千鶴子は結婚してる?旦那(夫)や子供は?

上野千鶴子さんは、一度も結婚しておらず、未婚で独身です。なので、上野千鶴子さんに旦那(夫)はいません。

結婚という法的手続きがなされていなくても子供がいる可能性はありますが、上野千鶴子さんの場合、子供はいないようです。少なくとも、現在のところ、上野千鶴子さんの子供についての確認はできていません。

上野千鶴子さん、結婚はしたことがないのですが、同居はしたことがあるそうです。

何度か同居はしましたが、結婚は考えなかったですね。

自由を手放したくありませんから。結婚して「一生この人とセックスします」なんて、できない約束なら最初からしなければいいのに。だから最近の不倫騒動も理解できません。

ちなみに私は男嫌いだと思われているけど(笑)、恋愛はしたほうがいいですよ。心と体が前のめりになって生きる意欲になります。

上野千鶴子さん、『結婚』について考えなかったそうですが、男嫌いではないようですね。

上野千鶴子さんと同棲した男性って、どんなかたなんでしょう?日本人?外国人?興味のなるところです。

話題となった平成31年東京大学入学式の上野千鶴子さんによる祝辞をこちらにも記載させて頂きました。

上野千鶴子の東京大学入学式2019年祝辞全文

東京大学 

ご入学おめでとうございます。あなたたちは激烈な競争を勝ち抜いてこの場に来ることができました。

上野千鶴子が見る女子学生の置かれている現実

その選抜試験が公正なものであることをあなたたちは疑っておられないと思います。もし不公正であれば、怒りが湧くでしょう。が、しかし、昨年、東京医科大不正入試問題が発覚し、女子学生と浪人生に差別があることが判明しました。

文科省が全国81の医科大・医学部の全数調査を実施したところ、女子学生の入りにくさ、すなわち女子学生の合格率に対する男子学生の合格率は平均1.2倍と出ました。問題の東医大は1.29、最高が順天堂大の1.67、上位には昭和大、日本大、慶応大などの私学が並んでいます。

1.0よりも低い、すなわち女子学生の方が入りやすい大学には鳥取大、島根大、徳島大、弘前大などの地方国立大医学部が並んでいます。

ちなみに東京大学理科3類は1.03、平均よりは低いですが1.0よりは高い、この数字をどう読み解けばよいでしょうか。統計は大事です、それをもとに考察が成り立つのですから。

女子学生が男子学生より合格しにくいのは、男子受験生の成績の方がよいからでしょうか?全国医学部調査結果を公表した文科省の担当者が、こんなコメントを述べています。

「男子優位の学部、学科は他に見当たらず、理工系も文系も女子が優位な場合が多い」。

ということは、医学部を除く他学部では、女子の入りにくさは1以下であること、医学部が1を越えていることには、なんらかの説明が要ることを意味します。

事実、各種のデータが、女子受験生の偏差値の方が男子受験生より高いことを証明しています。

まず第1に女子学生は浪人を避けるために余裕を持って受験先を決める傾向があります。

第2に東京大学入学者の女性比率は長期にわたって「2割の壁」を越えません。今年度に至っては18.1%と前年度を下回りました。統計的には偏差値の正規分布に男女差はありませんから、男子学生以上に優秀な女子学生が東大を受験していることになります。

第3に、4年制大学進学率そのものに性別によるギャップがあります。2016年度の学校基本調査によれば4年制大学進学率は男子55.6%、女子48.2%と7ポイントもの差があります。

この差は成績の差ではありません。「息子は大学まで、娘は短大まで」でよいと考える親の性差別の結果です。

最近ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんが日本を訪れて「女子教育」の必要性を訴えました。それはパキスタンにとっては重要だが、日本には無関係でしょうか。

「どうせ女の子だし」「しょせん女の子だから」と水をかけ、足を引っ張ることを、aspirationのcooling downすなわち意欲の冷却効果と言います。

マララさんのお父さんは、「どうやって娘を育てたか」と訊かれて、「娘の翼を折らないようにしてきた」と答えました。

そのとおり、多くの娘たちは、子どもなら誰でも持っている翼を折られてきたのです。

そうやって東大に頑張って進学した男女学生を待っているのは、どんな環境でしょうか。

他大学との合コン(合同コンパ)で東大の男子学生はもてます。東大の女子学生からはこんな話を聞きました。「キミ、どこの大学?」と訊かれたら、「東京、の、大学…」と答えるのだそうです。

なぜかといえば「東大」といえば、退かれるから、だそうです。なぜ男子学生は東大生であることに誇りが持てるのに、女子学生は答えに躊躇するのでしょうか。なぜなら、男性の価値と成績のよさは一致しているのに、女性の価値と成績のよさとのあいだには、ねじれがあるからです。

女子は子どものときから「かわいい」ことを期待されます。ところで「かわいい」とはどんな価値でしょうか?愛される、選ばれる、守ってもらえる価値には、相手を絶対におびやかさないという保証が含まれています。だから女子は、自分が成績がいいことや、東大生であることを隠そうとするのです。

東大工学部と大学院の男子学生5人が、私大の女子学生を集団で性的に凌辱した事件がありました。加害者の男子学生は3人が退学、2人が停学処分を受けました。

この事件をモデルにして姫野カオルコさんという作家が『彼女は頭が悪いから』という小説を書き、昨年それをテーマに学内でシンポジウムが開かれました。

「彼女は頭が悪いから」というのは、取り調べの過程で、実際に加害者の男子学生が口にしたコトバだそうです。この作品を読めば、東大の男子学生が社会からどんな目で見られているかがわかります。

東大には今でも東大女子が実質的に入れず、他大学の女子のみに参加を認める男子サークルがあると聞きました。わたしが学生だった半世紀前にも同じようなサークルがありました。それが半世紀後の今日も続いているとは驚きです。

この3月に東京大学男女共同参画担当理事・副学長名で、女子学生排除は「東大憲章」が唱える平等の理念に反すると警告を発しました。

これまであなたたちが過ごしてきた学校は、タテマエ平等の社会でした。偏差値競争に男女別はありません。ですが、大学に入る時点ですでに隠れた性差別が始まっています。

社会に出れば、もっとあからさまな性差別が横行しています。東京大学もまた、残念ながらその例のひとつです。

学部においておよそ20%の女子学生比率は、大学院になると修士課程で25%、博士課程で30.7%になります。その先、研究職となると、助教の女性比率は18.2、准教授で11.6、教授職で7.8%と低下します。

これは国会議員の女性比率より低い数字です。女性学部長・研究科長は15人のうち1人、歴代総長には女性はいません。

上野千鶴子 女性学のパイオニアとして

こういうことを研究する学問が40年前に生まれました。女性学という学問です。のちにジェンダー研究と呼ばれるようになりました。

私が学生だったころ、女性学という学問はこの世にありませんでした。なかったから、作りました。

女性学は大学の外で生まれて、大学の中に参入しました。4半世紀前、私が東京大学に赴任したとき、私は文学部で3人目の女性教員でした。そして女性学を教壇で教える立場に立ちました。

女性学を始めてみたら、世の中は解かれていない謎だらけでした。

どうして男は仕事で女は家事、って決まっているの?主婦ってなあに、何する人?

ナプキンやタンポンがなかった時代には、月経用品は何を使っていたの?日本の歴史に同性愛者はいたの?…

誰も調べたことがなかったから、先行研究というものがありません。ですから何をやってもその分野のパイオニア、第1人者になれたのです。

今日東京大学では、主婦の研究でも、少女マンガの研究でもセクシュアリティの研究でも学位がとれますが、それは私たちが新しい分野に取り組んで、闘ってきたからです。

そして私を突き動かしてきたのは、あくことなき好奇心と、社会の不公正に対する怒りでした。

学問にもベンチャーがあります。衰退していく学問に対して、あたらしく勃興していく学問があります。

女性学はベンチャーでした。女性学にかぎらず、環境学、情報学、障害学などさまざまな新しい分野が生まれました。時代の変化がそれを求めたからです。

上野千鶴子のいう変化と多様性に拓かれた大学とは?

言っておきますが、東京大学は変化と多様性に拓かれた大学です。わたしのような者を採用し、この場に立たせたことがその証です。

東大には、国立大学初の在日韓国人教授、姜尚中さんもいましたし、国立大学初の高卒の教授、安藤忠雄さんもいました。また盲ろうあ三重の障害者である教授、福島智さんもいらっしゃいます。

あなたたちは選抜されてここに来ました。東大生ひとりあたりにかかる国費負担は年間500万円と言われています。これから4年間すばらしい教育学習環境があなたたちを待っています。そのすばらしさは、ここで教えた経験のある私が請け合います。

あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。
[

そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。

あなたたちが今日「がんばったら報われる」と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。

世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと…たちがいます。がんばる前から、「しょせんおまえなんか」「どうせわたしなんて」とがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます。

あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。

恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。

そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。

女性学を生んだのはフェミニズムという女性運動ですが、フェミニズムはけっして女も男のようにふるまいたいとか、弱者が強者になりたいという思想ではありません。

フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。

上野千鶴子 東京大学で学ぶ価値

あなた方を待ち受けているのは、これまでのセオリーが当てはまらない、予測不可能な未知の世界です。

これまであなた方は正解のある知を求めてきました。これからあなた方を待っているのは、正解のない問いに満ちた世界です。

学内に多様性がなぜ必要かと言えば、新しい価値とはシステムとシステムのあいだ、異文化が摩擦するところに生まれるからです。

学内にとどまる必要はありません。東大には海外留学や国際交流、国内の地域課題の解決に関わる活動をサポートする仕組みもあります。未知を求めて、よその世界にも飛び出してください。

異文化を怖れる必要はありません。人間が生きているところでなら、どこでも生きていけます。

あなた方には、東大ブランドがまったく通用しない世界でも、どんな環境でも、どんな世界でも、たとえ難民になってでも、生きていける知を身につけてもらいたい。

大学で学ぶ価値とは、すでにある知を身につけることではなく、これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けることだと、わたしは確信しています。

知を生み出す知を、メタ知識といいます。

そのメタ知識を学生に身につけてもらうことこそが、大学の使命です。

ようこそ、東京大学へ。

平成31年4月12日
認定NPO法人 ウィメンズ アクション ネットワーク理事長
上野 千鶴子

上野千鶴子の東京大学入学式祝辞への国民の反応

“努力が報われやすい学校の世界は、自己効力感を得やすい場です。しかしそうではない実社会で、自信を失わないことが大切です。

人間は環境の動物です。「がんばり」も、生得的なものに加えて環境が育てます。誰からの愛も感じられず、認められず、チャンスが与えられない中で努力の習慣を身につけるのは困難です。

本人の努力は素晴らしいことですが、環境に恵まれ良いチャンスを与えられた人々は、感謝と共にそれを世間にお返しする社会的責任があると思います。それが、世界を変え、本人を幸せにすると、近年の心理学は実証しています。

祝辞の後半で、東大を隠す東大女子の話が出てきます。人より上に行くと可愛くないと思われるのではないかという「成功不安」でしょう。でも本当の可愛さは、弱さからではなく誠実さから生まれると思います。自信のない男性は有能な女性を避けますが、本当に素敵な男性は、きちんと女性の魅力を見出すものです。”

“綺麗事で飾られた祝辞じゃなくて、厳しいけど率直で愛情のある祝辞ですね”

“東大だけを目指して生きてきた人に刺さってほしい言葉ですね。”

“この言葉がすべての学生に響いていますように!東大に合格したことで、自分が頑張ったからだ、だめなやつは努力がたりなかったからだ、と傲慢にならないでほしい。与えられた環境に感謝して、自分の得たもので社会を良くしてほしい!”

“なかなか革新的、挑戦的な祝辞ですね。祝いの場でなかなか取り上げづらい内容もあったと思います。でも、あえて取り上げることが、後輩への愛情と読み取れました。”

“親がお金を持っていないと教育にもお金をかけられない。田舎だと高卒就職が普通だったりするし。元々の恵まれた環境がないと努力だけではどうにも出来ない事って沢山ある。自分の環境に胡座をかかず頑張って欲しい。よい祝辞だと思う。”

“・弱者が弱者のままで尊重されることを求める。
・異文化を怖れる必要はありません。
・大学で学ぶ価値とは、すでにある知を身につけることではなく、これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けることだと、わたしは確信しています。

これは東大で学ぶ資格を得た人たちへの式辞なわけだけど、他の人たちにも「東大で学びたい」と思わせる熱いメッセージだと思う。”

上野千鶴子【東京大学入学式】祝辞がスゴすぎる!結婚や旦那、子供は?まとめ

2019年度の東京大学入学式で新入生にに向けて祝辞を述べた上野千鶴子さんについて、生い立ちや経歴、結婚などについてのまとめと、東京大学での祝辞全文と国民の反応などをまとめさせて頂きました。

上野千鶴子さんの東京大学入学式での祝辞を通して、あまりにも生活の中にいかにもそうあるのが当たり前のように女性差別やその他の差別が存在していることに気づかさました。

令和の時代は、6歳でアメリカ渡り、日本女性の地位の向上の為に一生を掛けた津田梅子さんの思いが現実となるような、そして、東京大学の女子学生が、胸を張って“東京大学です!”と言えるような社会になってほしいですね。

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