ヨーロッパからYahoo!japan(ヤフージャパン)へのアクセスが2022年4月6日 (水) からできなくなりました。
正確には『欧州経済領域(EEA)およびイギリス』からとなりますが、Yahoo!japan(ヤフージャパン)にアクセスしようとすると下のような画面が出てきます。
ヨーロッパ在住者だけでなく、ヨーロッパに仕事や留学、旅行で滞在する場合などもYahoo!japan(ヤフージャパン)にアクセスできなくなるとニュースが見れないなど色々不便を強いられることになっているようです。
ヨーロッパからYahoo!Japanにアクセスできなくなった理由は?
ヨーロッパからYahoo!Japan(ヤフージャパン)にアクセスできなくなった理由について、Yahoo!Japanは、サービス中止の詳細な理由を明言していませんが、
欧州連合(EU)で2018年5月25日より施行されている個人情報の取り扱いについて定めた法令『EU一般データ保護規則(GDPR)』への対応するに当たって、『コスト面で、欧州の法令順守を徹底するのが難しくなったため』と予想されています。
『GDPR』とは、General Data Protection Regulationの略称です。
『EU一般データ保護規則(GDPR)』に違反すると多額の制裁金が科されることになります。
ヨーロッパからのYahoo!Japan(ヤフージャパン)利用者は、全体の1%程ということもあり、GDPRに対応するコストに加え、違反時の罰金のリスクが大きく採算が合わないと判断しているのでしょう。
ヨーロッパでYahoo!Japanにアクセスできないのはどこ?
ヨーロッパでYahoo!Japan(ヤフージャパン)にアクセスできなくなるのは、『欧州経済領域(EEA)』および『イギリス』の31か国です。
『欧州経済領域(EEA)』は、EU(上の図の薄紫の線で囲まれている国27カ国)+リヒテンシュタイン、ノルウェー、アイルランドの3カ国の30カ国となります。
具体的には、
アイスランド、アイルランド、イギリス、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、キプロス、ギリシャ、クロアチア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、ルーマニア
ヨーロッパでも『欧州経済領域(EEA)』に加盟しておらず
引き続きYahoo! Japanにアクセスできている国は、以下のとおりです。
アンドラ、マケドニア、スイス、サンマリノ、アルバニア、
セルビア、モンテネグロ、コソボ、バチカン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、
モナコ、トルコ、ジョージア、モルドバ、ウクライナ、ベラルーシ
ヨーロッパからYahoo!Japanでアクセスできる利用可能なサービスは?
ヨーロッパからYahoo!Japan(ヤフージャパン)にアクセスはできなくなりますが、以下のサービスは2022年4月6日 (水) 以降も引き続き利用することができます。
- Yahoo!メール(一部の機能)
- Yahoo!カード
- eBookJapan
※但し、Yahoo!メールについては、メールアドレスの取得・変更、ログイン履歴、
一部有料サービスの新規購入などの機能が制限されます。
ヨーロッパからYahoo!Japanにアクセスする方法は?
『VPN』を利用することで、ヨーロッパからでもYahoo! Japan(ヤフージャパン)にアクセスできるようになります。
『VPN』とは、「バーチャル・プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network)」の略で、
仮想専用線のことを指します。
『VPN』は、使用する端末(PCやスマホ)などとVPNサーバーの間の情報通信を暗号化することができます。
元々『VPN』は、インターネット通信を暗号化する技術・仕組みでセキュリティ対策として大手企業や官公庁などでも採用されていますが、
『VPN』を使用することによって、海外のIPアドレスを利用できる機能もあり、欧州経済領域(EEA)およびイギリスに居ながらにして、日本のVPNサーバーを経由してインターネットに接続されている状態になります。
元々は、情報通信の秘匿性を高めるために使われていますが、その特性が今回の件への対応も含めて様々な機会で利用されています。
ヨーロッパからYahoo!japanにアクセスできない!解決する方法は?まとめ
2022年4月6日 (水) 以降、ヨーロッパからYahoo!japan(ヤフージャパン)にアクセスできなくなった理由、対象国、解決方法などについてまとめてみました。
ヨーロッパでは、2018年から導入された『EU一般データ保護規則(GDPR)』により個人情報の取り扱いが厳しくなってきています。
GDPRに対応するコストと違反時の罰金のリスクを考慮するとヨーロッパでYahoo!japan(ヤフージャパン)のサービスを利用できる見込みは今後も少ないと言えそうです。
ですが、元々はセキュリティ対策として考えられた『VPN』を利用することによってヨーロッパからYahoo!japan(ヤフージャパン)にアクセスできない!という問題を解決することができるんですね。
『VPN』を利用することによって、ヨーロッパ在住の方も、ヨーロッパに出張や留学、旅行で出かける時も日々見慣れたYahoo!japan(ヤフージャパン)を諦めなくて良いんですね!